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ロルフィングの大切さ

 

誤解無いように!と断っておくが…、ほんの一部の方を除いて…ロルフィング施術を受ける人の大半は、おそらく受け始めたことを少なからず後悔するのではないだろうか? そのくらい施術は痛いもの、いや激し過ぎる甚痛を伴うことがしばしばで、回を追うごとに、また施術部位が変わるたびに、私は次にどんな痛みが待ち構えているのかと戦々恐々の思いだった。つまりそれだけ私の体のあちこちに、大きな不調=ガタが来ていたのである! 人によっては全く痛みを感じずに気持ちいいという人すらいるそうだが、少なくとも私の場合あまりの痛みの反動で、最初の数回は施術後に心も体もぐったりだったのをよく覚えている…。

 

ところがである! 施術の効果はてきめんに現れる。私は仕事がら腕・肩を始め、上半身を日常生活にない反射的なスピードと、普段使わない筋肉部位を同じく日常では使わない動きと広い可動域をもって活動している。一方下半身はそれを支える十分な安定性と支え、上半身の動きに伴ったフレキシブルな融通性ある動きが常に伴わなければならない。そうした一連の体の動きやすさ、そしてそこに無理がいかなかったり、あるいは負荷を掛け過ぎても回復が早かったりと、施術の回を追うごとにはっきりと、しかもより確かになってくるのを実感できるようになったのである。

痛みは、それだけ自分の体が本来「あるべき」姿から遠い状態にあることを示しているのである。“喉元過ぎれば…”の諺ではないが、その痛みも初回のショックから回を追っていけば、体も慣れ?て、不思議と耐えられるようになってくる。と同時に、これまで自分が交わしたこともない、自分の体の内側と自分自身があたかも対話しながら、よりよい姿へと生まれ変わることを実感できるようになるのである。これは本当に不思議なことである。

 

もっともその不思議さは、全て施術者の中村先生にはお見通しのことだろう。確かに痛いのではあるが、中村先生にはその痛みの場所・程度とその先がどう好転するか全てわかってらっしゃるだけに、私に必要な体幹の矯正とバランスの調整に全精力を傾けていただいている。毎回一時間をゆうに超える施術時間は、先生にとってもかなり過酷な肉体作業そのものなのに違いないのだが、そのひたむきで真摯な施術に続けて接すれば、誰もがやがて後悔が施術を受けてよかったと思える瞬間を必ず体験する事だろう。

 

体の不調や痛みを今感じている人はもちろん、この先をより良くより安全に、しかも長くその良い状態でいたいと考える人は、ぜひこのロルフィングを受けることを強くお勧めしたい次第だ。

 

井﨑 正浩(指揮者)

ハンガリー・ソルノク市音楽総監督

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